衛星通信システム運用履歴(JAXA様支援業務)
2015年11月24日 HⅡA-F29 / 『Telstar12 VANTAGE』打ち上げ
HⅡA-F29は、11月24日15:50にカナダ大手衛星運用会社Telesat社の通信衛星である Telstar12 VANTAGE を搭載し打ち上げられました。
HⅡA UPGRADE(高度化)されたロケットは、二段目のエンジンに改良を加えることにより飛行距離を延ばしたロケットです。
HⅡA-204型で打ち上げられましたが、204型はHⅡA機体に4本のSRBが装着されています。2006年12月に打ち上げられた11号機から久しぶりのタイプでの打ち上げで、観望所から見学された方のお話では、昼間の打ち上げでしたが、非常に眩しかったとのことでした。
写真では、その火力を感じられるよう、射点下から仰ぎ見るSRBの点火から間もないロケット発射の瞬間のものといたしました。
前日までは、雨が降ることが多かった種子島でしたが、当日の朝は眩しいほどの朝日がふりそそぎ、非常に美しい打ち上げになりました。
打ち上げの動画はこちら。
(Youtube/JAXA Channelにリンクしています。)
2015年08月19日 HⅡB-F5 / 『こうのとり5号機(HTV5)』打ち上げ
LP2で打ち上げを待つHⅡBロケットです。発射台の下には、まだドーリー(ロケット運搬車両)も写っています。
打ち上げ時刻は20時50分49秒でしたが、この日の明け方に機体が移動されました。
穏やかな海を背景に様々なチェック、打ち上げ準備が始まるのを待っている機体です。
コウノトリ5号機は、8月24日19時29分(日本時間)にロボットアームにより把持され、翌日の2時28分にISSと結合を完了しました。
さらに9月30日05時33分頃に大気圏(高度約120Km)に再突入したと思われ全てのミッションを終了しました。
宇宙ステーション補給機「こうのとり」5号機(HTV5)の
大気圏への再突入完了について
2014年12月03日 HⅡA-F26 / 『はやぶさ2』打ち上げ
休日の夕方の写真です。
中種子町は長浜という海岸から、屋久島方向に沈む夕陽です。
秋の日のカットにふさわしく、ススキが穂を揺らしていました。
11/30の予定が1日延期となり、再延期で12/3となりました。
http://fanfun.jaxa.jp/countdown/hayabusa2/index.html
多くの人々の想いを載せて、多くの人々の力の結集により12月3日水)13時22分4秒(日本標準時)に遙かなる宇宙に飛び立って行きました。弊社も全力を尽くして対応し、打ち上げから1時間47分15秒後の衛星分離を見つめました。
弊社が支援しているシステムで、1段/2段分離映像やはやぶさ2をはじめとして、さまざまな大学が製作した衛星の分離映像を種子島で取得しています。
はやぶさ2の分離の瞬間は信号のみでの取得で、分離は確認していましたが映像でも分離が確認でき、無事に旅立たせることができたことに多くのスタッフが安堵したことでしょう。
大きなミッションからみると、一つ一つ小さなパーツであったり、ちっぽけな存在の会社であっても、小さな力の結集で大きなことができるんですね。
弊社のホームページをご覧になっていただいた方への特別プレゼントとしまして、打ち上げの動画をご用意しました。
年内は閲覧いただけます。ぜひ、ご家族皆様、保育園様などででご覧になってみてください。
また、一緒にご覧になられたご家族、園児の皆様を守るためにも『どんが電話』の導入をご検討ください!http://youtu.be/51C_dIw-bb8
2014年10月07日 HⅡA-F25 / 『ひまわり8号』打ち上げ
毎日のニュース、天気予報でおなじみの気象衛星『ひまわり』です。
もう、8号機目にもなるのですね。
ひまわり8号は、世界最先端の観測能力を有するセンサを搭載しており、より緻密な気象観測が可能になるそうです。
私たちの暮らしを支える衛星のひとつですね。
打ち上げ当日は、非常に天気がよく、風も穏やかでした。
インターネット中継の映像でもSRB(ロケットの個体ロケットブースター)の分離まで見られる非常に美しい打ち上げでした。
世界一美しい射場から、世界一美しくクールな打ち上げだったといえるでしょう。
2014年07月10日
整備作業のため、種子島に出張しておりました。
帰京日程に合わせるかのように台風8号(ノグリー)が、南九州に接近しておりまして島に滞在しており、様々なメーカーのエンジニアと情報交換などを行いながら有意義に過ごしておりました。
写真は、弊社フェイスブックにも掲載しておりますが、定宿にしているホテルの屋上から撮影した台風一過の西の空です。
南種子の空は、屋久島からのダイナミックな雲がかかる広い空です。
2014年05月24日 HⅡA-F24 /『だいち2号(ALOS2)』打ち上げ
本衛星は、陸域観測技術衛星「だいち」の後継機です。 地図作成・地域観測・災害状況把握・資源探査の幅広い分野で利用され、私たちの暮らしに様々な形で貢献してきた「だいち」のミッションを発展的に引き継ぎます。
打ち上げ当日は天気がよく、青空に向かっての非常に美しい打ち上げでした。
写真は、ロケットの機体から分離された直後の衛星の姿です。右下には地球を見ることができます。
弊社の設備は、海外のダウンレンジサイトで機体から受信した映像をはじめその他のデータを種子島宇宙センターに伝送するシステムでもあります。
2014年02月28日 HⅡA-F23 / 『全球降水観測(GPM)主衛星』打ち上げ
全球降水観測計画(GPM計画)とは、地球大気中の降水を高頻度で観測する、NASA、JAXA ならびにその他国際機関による共同ミッションです。
この時打ち上げられた衛星は、そのミッションの主衛星です。
多くのNASAスタッフも種子島で対応されていました。
2013年9月14日 イプシロンロケットTF-1 / 『ひさき』打ち上げ
『ひさき』(SPRINT-A)は、地球の周回軌道から”金星”や”火星”などを遠隔観測する世界で最初の惑星観測用の宇宙望遠鏡です。
イプシロンは、内之浦から発射されましたが、飛行管制は種子島で行われており、弊社の設備も使用されました。
2013年8月24日 HⅡB-F4 / 『こうのとり(HTV)』打ち上げ
ISS(国際宇宙ステーション)補給機『こうのとり(HTV)』4号機の打ち上げ。
『こうのとり』では、ISSで使用される様々な実験機器やISS内で活動するための飲料水や食料が運ばれました。
青い空にオレンジ色の機体が映えますね。
2012年7月21日 HⅡB-FT3 / 『こうのとり(HTV)』打ち上げ
ISS(国際宇宙ステーション)補給機『こうのとり(HTV)』3号機の打ち上げ。
『こうのとり』では、ISSで使用される様々な実験機器やISS内で活動するための飲料水や食料が運ばれました。
夜の暗い中、発射準備が行われている状態の写真です。
2012年5月18日 HⅡA-F21 / 『しずく(GCOM)』打ち上げ
『しずく』(水循環変動観測衛星計画の一環)の打ち上げとともに、わが国初の海外衛星(韓国・アリラン3号)の有償打ち上げでもありました。
『しずく』には、高性能マイクロ波放射計などが搭載されており、大気中の水蒸気量や界面の温度などを観測し気象・降水予測・洪水対策改善など様々な分野で利用される予定です。
2011年1月28日 HⅡB-FT2 / 『こうのとり(HTV)』打ち上げ
ISS(国際宇宙ステーション)補給機『こうのとり(HTV)』2号機の打ち上げ。
『こうのとり』では、ISSで使用される様々な実験機器やISS内で活動するための飲料水や食料が運ばれました。
2010年9月11日 HⅡA-F18 / 『みちびき(QZS-1)』打ち上げ
『みちびき(QZS-1)』の打ち上げ。
準天頂衛星システムの初号機です。この衛星は、我が国におけるGPSの精度向上を目的として打ち上げられました。
準天頂軌道は、日本のほぼ天頂(真上)を通る軌道で、これらとGPSを組み合わせることで、測位できる場所や時間を広げ精度の向上を図ることができます。
2010年5月21日 HⅡA-F17 / 『あかつき/イカロス』打ち上げ
金星探査機『あかつき』と小型ソーラー電力セイル実証機『IKAROS』をはじめ、大学で製作された小型衛星の同時打ち上げでした。
『あかつき』は、金星周回軌道への投入に失敗してしまいましたが、2015年に金星に再接近するための軌道を現在も飛行中です。
明けの明星、宵の明星。として親しまれている金星。
『あかつき』は、金星の姿を美しく映し、金星の本当の姿を分析するための多くのデータを地球に届けてくれることでしょう。
2009年9月11日 HⅡB-FT1 / 『こうのとり(HTV)』打ち上げ
宇宙ステーション補給機『こうのとり(HTV)』技術実証機の打ち上げです。HⅡB機体として初の打ち上げでした。
『こうのとり』には、ISS(国際宇宙ステーション)で使用される様々な実験機器やISS内で活動するための飲料水や食料なども運ばれています。
弊社の手がけた衛星通信システムが初めて使われた打ち上げミッションでした。